2009GW 突発OFF in国東

1日目 その2
走水観音隧道リベンジ

さて、一発目からこれまで知られていなかった隧道を発見した我々。

非常に幸先が良い。今回のOFFの成功も約束されたようなものだ。
自分的にはこれが一番の目的だったので、あとはみんなを
オススメの隧道に案内するだけだ。気合入れていこう。

で、既にお昼になっている。

次の目的地、走水観音隧道の手前で、ご飯を食べようと思っていたのだが、
あいにくゴールデンウイーク。お寺だらけで観光地化された国東。
一番近いドライブインは満席。

「次行ってから、そのあとどっかで食べましょうか。最悪コンビニで。」
「ちょっとこの後の予定がアレですけど、ま、いいでしょう。」
「おっけー。じゃ、行きましょう。」

適当な予定が、適当なプロセスを経て、さらに適当になっていく。


さて、走水観音隧道。

リベンジである。


前回、2008年夏に単身乗り込んできたのだが、
スズメバチに追いかけられて撤退と言う憂き目を見た。
今思い出しても冷や汗が出る。

前回探索はこちら→

今回はまだハチの活動シーズンではないし、
最悪いたとしても、やられる確率は7分の1だ。



                                         チョメ氏撮影
見覚えのある駐車場までやってきた。

ここはjuncom氏やtaihei氏も詳しいので、僕は何もしなくても大丈夫だろう。

前回僕は全身真っ黒の服でここを訪れ、「黒に対してエキサイトする」という
スズメバチに追いかけられた。これは気をつけるべきだ。

で、


juncomさん真っ黒ですが。
夏はこの格好じゃないですよね?



↓ちなみに現在地。


明治36年測量 大日本帝国陸地測量部発行五万分の一地形図「鶴川」


さて、前述の2人がいるので、皆行くべき道は分かっている。
そのため準備が遅れた僕とnagajis氏は置いていかれてしまった。
まあ一本道なので余裕を持って雑談などしながら進む。


実は今回、隧道を越えて初代走水隧道まで突破する予定だったのだが、
時間が足りなくなったのでそちらはあきらめることにした。

なんの因果かこのエリアの古道に取り憑かれてしまい、
ここで隧道を「発見」したjuncom氏を本人の承諾も得ずに
勝手にナビゲーターとして予定していたのだが
申し訳ないことをしたと今でも思う。また今度行きましょうね。



これは前回の時の写真。
この奥で右に曲がれば、あの忌まわしき思い出の隧道だ。


と、





さっそく始まっている。

これ、別に右側に水着のおねーちゃんがいてポーズを取っているわけではない。


↓あるのはこれ…


走水観音隧道 両子側坑口
はしりみずかんのんずいどう 県道豊後高田国東線の前身
大分県国東市安岐町両子
竣工 明治36年より前 延長 未計測

みんな写真のクオリティには異常なる情熱を持っている。
いや、別に僕が写真を軽く見ているわけではないが。


さて、軽く見回してみたが、ハチはいないようだ。

進んで行こう。


実は掲示板等でこれまで話題になっていたことがあった。

「あそこの隧道の中の段差はなんなんだろう?」

前回僕はそこまで見る余裕が無かったので確認していなかったのだが、
なにやら隧道内に大きな段差ができているらしい。

で、


確かにあった。

話だけ聞いてたときは崩落でもあったかと思っていたが、
実際見てみると重機による掘削跡だった。

この隧道までの道、タイヤのついた乗り物はちょっときついが、
「コンマ3」と呼ばれるサイズ位までのバックホウ(一般的に言うユンボ)なら、
ここまで来て、このような掘削を行うことは可能だ。

おそらく、林業関係か何かでここを使う用途があって、
誰かが整備したのだろう。

実際、以前juncom氏やtaihei氏が訪れたときよりも
掘られた範囲が広くなっているとのことだった。

さて、何に使うのか…



隧道を通り抜けると小さな掘割を伴って、まだまだ
奥のほうまで道が続いているのが分かる。


現在のところこの道を全て踏破したこの業界の唯一神juncom氏によると、
この道が旧走水峠までつながっているとのことだが、ちょっと時間が厳しかった。

多分林業関係者はまだ使っていると思われる。
最近測量が行われた形跡もあった。


走水観音隧道 高田(走水峠)側坑口

トンネルのこちら側はもう3分の1近くは埋もれている


今回のOFF。
上の写真と同じような光景を「もうお腹いっぱい」っていうくらい
我々は見る事になる。


どんどん行きましょう→


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2009.6.6


平淵隧道 Second Edition
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