2009GW 突発OFF in国東

2日目 その2-1
一円坊隧道はホントにあるのか?ツアー その1

今日も行くぜ「未発見隧道の探索」だ!

国東市国見町に入って、チョコチョコと古隧道をめぐった我々は
道の駅「くにみ」に各自の車を置き、再び2台態勢となり、
一路半島中心部、国見町赤根地区を目指す。



我々が目指すのは赤根地区の一円坊と呼ばれる場所。





さて、赤根地区。
半島の中心部でもあり、古くより山越え道が交差し
交通の要衝となってきた場所。



ここに「一円坊隧道」と呼ばれるトンネルがあるとtunnelwebさんのトンネルリストに
載っているのだが、僕はそこで隧道を見たことが無い。
何度も何度も通っているはずなのに。



しかもだ!





「1890年(明治23年)竣工」


コレは…

チギリメン隧道・箕ヶ岩隧道の明治24年を1年上回る古隧道だ。

おそらく、現存すれば国東半島最古の可能性もある。



チギリメン隧道


とんでもない隧道もあるもんだ。
だけど見たことが無いんです。


見たこと無いけど「国見町道(現国東市道)」にあるはずなのだ。
国見町誌(平成5年刊行)にも町管理トンネルとして記載されている。
ホントか?

もう無い隧道だったら探しようもないしなあ。

取りあえずいつものように両親を問い詰めて思い出させようとしたのだが、
親父「う〜ん、あったようななかったような…」とラチがあかない。
親父もこんなんに付き合わされてホントかわいそう。


僕は2008年に現地に行き、畑仕事をしていた現地の方を捕まえて
例によって「この辺に〜」と聞いてみた。

おじさんも「う〜ん」と言っていたが、はっと思い出したかのように

「あー、あったあった。そこのな、お宮さんから入っていって、
畑(※地区名)までいく道があってな、そこにあったわ小さいのが。」

それだ!
一円坊地区にある隧道なら、それが一円坊隧道だろ!


確かに一円坊には神社がある。


ところが、

「ただ、もうだいぶ前に崩れたとおもうんじゃが…」


え?

僕はとりあえずお礼を言って赤根をあとにした…



国土地理院発行2万5000分の1地形図「香々地」

どうやらこのように山を越えて畑地区に向かう道があったようだ。
しかも「町道」が。地形図にその痕跡も無い時点でヤバイ。


さて、あるのかどうかもわからない隧道。
誰もがその存在を気にしていた。

僕は僕で「いつ行こう」と思っていたが、今回のOFFの話があったので、

せっかくなんでみんなで探しましょう。

ということにした。



ということで、一円坊地区の神社を過ぎれば、確かに山に入っていく道であろう
小さな橋が見えてきた。


コレを渡っていくのだろう。
ぞろぞろと橋を渡って入山開始。




確かに道らしきものがある。が、コレ町道か?
人しか歩けないぞ?


道はそのまま古い畑に突入し、その痕跡を消した。

というのも、進めば進むほど



こんなことになっていくのだ。

もはやどこが道なのかもわからないが、とりあえず
山の斜面に張り付いていないと隧道は見つからない。


確かに山の斜面に沿うように道らしきものが残っているのだが、
確実にコレが道と思えるものは写真からもわかるように 無い。



何度も言う。 「町道?」

このあたりから、「隧道もう潰れてるんだろうな」って気持ちがフツフツと湧いてきていた。

先に言っておくが結果として我々は町道でもなんでもない道をひたすら歩いている。

我々はそんな「なんでもない道」をみんなで迷っていた。
否、既に道でもなんでもない斜面を歩いている。

しかも地図も持たずに入山するという初歩的な準備不足を犯していた。
これは添乗員であるワタクシのミスでござります。ええ。

↓いまここ

帰ってきてまとめればこんな感じである。

さて、我々はいつの間にか散りじりになってそれぞれが迷走していた。
よく言えば「ローラー作戦」になっている。

いや隧道が無いなら無いでいいんだが、こんなトコで「遭難」はいただけない。



ずいぶん長い時間さまよった気がする。


気がつくと尾根近くまで登ってきていた。
みんなはどこにいるんだろう。

誰一人視界に入らないのが怖い。


ちょっと叫んでみよう。

「おーーい!今ドコですか〜!」


誰に叫んでいるわけでもないが、誰かから返事があるだろう。




「こっちにいるよ〜!」
チョメ氏だ。


「なんかありました〜〜?」

チョメ氏「今nagajisさんとマフ巻きさんが両側から攻めてるよ〜


は?攻めてる? あったの?

僕は後方にいる(と思われる)自転車のり氏にこちらに来るよう叫び
チョメ氏の声がした方向へ走った。


既に尾根を縦走する形になるまで登ってきている。
隧道があったのならこの下方向だろう。




おかしいなあ。いくら行ってもチョメ氏がいない。
彼らはどこに行ってしまったのだろう。


「ドコですか〜〜!!」

僕は再びドコへとも無く叫んでみた。

↓いまここ


「下にいるよ〜」

声が返ってきた。

僕は声のしたほうを注視してみた。



そこにはnagajis氏がいた。チョメ氏もいた。




そして何かが見えていた!!




これは!!→


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2009.8.2


一円坊隧道はホントにあるのか?ツアー その2
一円坊隧道はホントにあるのか?ツアー その2
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