国東半島巡り 香々地町4
塩屋隧道

さて、大高島3連隧道を抜けて山を越すと、旧制香々地町の中心部に降りてくる。
その途中から撮った写真が↓。


中央に横たわるのが貴船隧道で紹介した「とても隧道だらけな尾根」である。
1kmの間に4つの隧道が掘られている景気のいい尾根だ。

今回の隧道は上の写真のいちばん海側にある。
ちなみに貴船隧道は左端。


ここは貴船隧道でも紹介したT字路。
左が貴船隧道直行ルート、真っ直ぐ行けば香々地港である。

真っ直ぐ行きましょう。


道路はコンクリ張りに変わり、港の駐車場が見えてくる。
尾根の先端は「宮岬」という岬だ。



で、左を向けばスポーン。




塩屋隧道 貴船側(東側)坑口
しおやずいどう 豊後高田市道
大分県豊後高田市貴船(旧制香々地町)
竣工 1954年(昭和29年) 延長 29m

貴船隧道と違って、整った形をしている。


↑貴船隧道

延長は29m。管理人は現地にて歩測で27mと判断したが、
若干足が長くなっていたようだ。すばらしい。


塩屋隧道 塩屋側(西側)坑口
隧道内部は綺麗にモルタルが吹付けられている。
吹付け自体は真新しく、貴船隧道同様、最近施工されたものと思われる。



ちなみにコイツはいつ掘られたトンネルなのか?

「tunnelweb」のtaihei氏もサイトで述べられているが、
香々地町史に「昭和4年、宮岬道路が開通」という記述がある。

宮岬とはこの隧道がある岬である。
隧道はそのときに開通したのではないのか?
しかし氏の取り寄せたトンネルリストには昭和29年とある。
はたして…


ここで、もはや管理人の唯一の財産となりつつある地形図オープン。

すると昭和26年の地形図では宮岬の西側にしか道路が無い。


昭和24年応急修正 地理調査所発行五万分の一地形図「姫島」
昭和26年応急修正 地理調査所発行五万分の一地形図「鶴川」

つまり昭和4年の道路開通時にはまだ隧道はなく、
やはり隧道は昭和29年に開通し、岬を回れるようになったのだろう。


国土地理院発行 2万5千分の1地形図「竹田津」

さして特筆すべきこともない隧道だが、この程度のページでも
地図を準備してスキャンしてアレしてコレしてってやってると
軽く2時間かかってしまうことを付け加えて、管理人は寝ることにする。


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2008.9.5


片山トンネル
片山トンネル
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