特設ステージNo.7
薩摩街道 三太郎峠 「廃道をゆく2」への道

薩摩街道三太郎峠 赤松太郎峠の5

寄り道ばかりしてるから既にこれで5ページ目である。

すみませんがやっと半分行ったくらいです。

どうしよう…まだ3つの峠の1つめなのに…

これを見てくれている友人とも話したのだが、
すでに「レポート」から「紀行文」になってきている。

需要はあるのかそんなの…

■第六の橋■



さて、需要があろうがなかろうが江戸街道は明治国道と交差して
今度は平野部へ下りていきます。

そしてその先すぐに、看板が無ければ気がつかないほど「自然に」、



石橋。


薩摩街道 小藪眼鏡橋

いろいろと補強も入っているが、れっきとした江戸製。
これ、看板が無ければ前の家の人も江戸時代に作られたモノとは思わないだろうなあ。


長さ12.9m 幅3.6m 高さ4.3m
竣工 嘉永五年(1852年)頃



ここまでだらだらとここの石橋群を紹介するサイトも
ウチだけなんじゃないだろうか…



■第七の橋■

さて、赤松太郎峠の北側、二見川にかかる「石橋街道」。
いよいよ石橋も残すところあと一つ。
これを通過すれば赤松太郎峠はすぐそこだ。

しかし江戸街道もだんだんとルートがトレースしづらくなってきた。
現代の地形図でもよく分からない。
とにかく現地を歩いてみよう。





で、












いつの間にかこんな所を歩いています

ドコだここは。

えーっと…


多分これは江戸街道ではなく「あぜ道」だと思うのだが…




赤丸が最後の橋のはずなのだが、そこまでの道が分かりづらい。
現国道が江戸道をつぶしているのか、田んぼが江戸道を呑み込んでいるのか。


とりあえず尾根の中腹を走る現国道から、平野部に下りてみたんだ。


人の家の庭先を通るのは気が引けたけど、誰もいないんで
声のかけようもない。そそくさと谷底を目指す。

さすがに自転車は…と思い、徒歩で。



ちなみに向こうの尾根には明治国道が見えている。


で、一番最初の新緑の田園風景を歩く羽目になったんだが、
ちょっと進むと川にぶちあたってしまった。

まだ、目的の石橋には早いと思うのだが…


案の定、




これを渡っていけとおっしゃられるのでございますか?

唐突に現れたのは決して新しくはないが江戸街道とは思えない堰。




くそう…




なんかクツがジャッポジャッポいってるけど気にせず歩くと
さっきのところに戻ったのかと錯覚させる風景。

写真左から奥へ道のようなものと小屋が見える。

怪しい。

ただし、あそこまで直線的には進めないので回り道をしていると、




再びあぜ道は川のほうへ…

このあたりは川が激しく蛇行しているので、
まっすぐ進むことが出来ないし、何度も川を渡らねばならない。




またも…

でも今度は板で橋を作ってくれているから安心!

と思ったが、向こうのほうオーバーフローしてますがな。






くそう…






同じ写真使ってんな?とおもって上にスクロールした人は挙手!

同じような景色が続く中、とにかく上流側を目指す。
クツがかなりジャッポジャッポいっているが、魂は捨てずに歩く。

とりあえず向こうに見えている道のようなものまで行こう。




ちなみに写真中央上に見える屋根の向こうが現国道だ。
その下に道が見えるのでコレが江戸道か?




う〜ん、微妙だ…




橋は木だし。その向こうは幅40cmくらいのあぜ道だし…
とりあえずトコトコと歩いていくんだけど、




もうここで道がないものと判断。

とりあえずいったん国道に戻ろう。


でもどうやって…



幸い近くに国道方向に登る山道があったんでそれを登った。



さて、国道に戻りとぼとぼと山方向に歩く。
かなり峠には近くなってきたところでまた下に降りる道が。

例によって民家の横を歩かねばならんのだが、
太陽がガンガン照りつける休日の昼下がり。
外を歩いている人がいない。よって情報を集めることも出来ない。



また向こうのほうに田んぼが見えてきた。
また「あぜ道ラビリンス」が始まるのか…




もう峠もすぐそこで谷幅も狭まってきた。
ここにも田んぼとあぜ道と…農道?


と思ったら、









アレあったーーーーー!!


走っていく。







どーん!


薩摩街道 須田眼鏡橋

最後の最後に立派な石橋が現れた。
例によって日常的に利用されているようだが。


長さ11.8m 幅3.6m 高さ4.8m
竣工 嘉永二年(1849年)頃



コレにてすべての薩摩街道赤松太郎峠二見川石橋群(長い!)を
確認することが出来た。

そんな十五字熟語を過ぎたところで道はいよいよ山に入るようだ。

佳境だ。

ちなみに一番最初の君ヶ渕眼鏡橋からここまで、まだ直線で約4km。
なんか結構冒険したつもりが、案外たいしたこと無いってこと、割と多い。


これが間違いなく峠へ向う江戸街道と思われる。
手前は舗装されているが、その先に見える緑の道は…



次回それらしくなってきます→


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2010.8.29


薩摩街道三太郎峠 赤松太郎峠6
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