国東半島巡り 香々地町2
第二大高島隧道(仮称)
古地図(というか昭和末期くらいまでの地図)に描かれていた
二つの隧道をめざして海岸線を進み、まずは一つを突破した。
国土地理院発行 2万5千分の1地形図 「竹田津」
そして次の尾根を望む。
地図ではあの岬付近に二つ目の隧道が描かれている。
そう遠くは無いはずだ。
とか思ってたら、
またもやあっさり。
第二大高島隧道(仮称) 国見側坑口
だいにおおたかしまずいどう(仮称) |
豊後高田市道 |
大分県豊後高田市大高島(旧制香々地町大高島) |
竣工 |
おそらく昭和初期 |
延長 |
未計測 |
こちらも素掘りの隧道、大きさは第一と同じくらいだろう。
しかし藪の中にあるので、とりあえず反対側に回ってみた。
岬を回って振り返る。
どこかに香々地側坑口があるはずなのだが…
道路わきにある擁壁(ようへき)の上が元の道に見えるが…
道路わきから藪の向こうを覗けば、ありましたよ。洞穴っぽいのが。
第二大高島隧道(仮称) 香々地側坑口
だいにおおたかしまずいどう(仮称) |
豊後高田市道 |
大分県豊後高田市大高島(旧制香々地町大高島) |
竣工 |
おそらく昭和初期 |
延長 |
未計測 |
無理やり現道からヤブを越えて一段高くなった古道?に登る。
反対側と違い、こちらはモルタルが吹付けられている。
お。しかも舗装されているぞ。
普通車なら離合は出来ないが通行可能な広さだ。
もちろん現在は完全に不可能になっているが。
入ってみて振り返るも、古道は完全に山に還っているご様子。
中に進むと坑内は岬の形に添うようにカーブしている。
この時代の(って、いつ出来たのか不明なんだが)隧道にしては珍しい。
と思って進むと、今度は海側にカーブしていた。
なんと「S字隧道」。
素掘り隧道でここまでのS字は見たことが無い。
「パタパタパタパタ」
いきなりなんだ!?
冷静を装いながらも、実は暗闇でびびっていた僕の動きが止まる。
と、目の前を数匹のコウモリ君が飛び回っていた。
彼らは超音波レーダーを完備しているので、ぶつかってくることは無いが、
とても気持ちよくない。
しかもコイツラでかい。
バタバタキュイーキュイーいって飛び回るコウモリ君たちにおののきながらも
国見側の坑口に到着。全体で50〜60mくらいだろうか。
ごらんのように国見側はモルタル吹付けもなく素掘りのまま。
しかし落石等もなく、現役でもいけそうな隧道だ。
さすが比較的最近まで現役だっただけのことはある。
国土地理院発行 2万5千分の1地形図 「竹田津」
古地図上に見つけた二つの隧道。
確かにその姿、確認させていただきました。
ということで、
高島地区 古隧道探索完了!
この道はこのあと尾根を越えて香々地町方面へつながっている。
しかしこんな崖続きの道、よく通したなと思うよ昔の人。
ん?
!!
…。
つづく… →
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2008.6.3
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