国東半島巡り 国見町6
小高島隧道(仮称)
国見町竹田津に「高島」と呼ばれる集落がある。町の西端、
国道も通っていない地区だ。
竹田津中心地から西の尾根を越す道路にはかつて小さな隧道があったが、
平成になるかならないかくらいで開削されている。
僕はこの日、別の用事でこの道を通っていた。
高島は尾根によって東西に分けられ、東を「小高島」、西を「大高島」と呼ぶ。
その尾根の突端にあるのが、国見の名勝「馬ノ瀬(まのせ)」。
さて、小高島集落を抜けて岬までやってきた。馬ノ瀬もすぐそこに見える。
しかし、この道路も良くなったよなあ。中学の頃通った時はガタガタの狭い道だった。
平成になり、このあたりの道路は一様に改良を受ける。
…ん?
いま、なんか見えた気がしたが…
右手をみてみると…
なんかアッタ━━━━━━)゚∀゚(━━━━━━ !!!!!
小高島隧道(仮称) 小高島側坑口
こたかしまずいどう(仮称) |
国東市道 |
大分県国東市国見町竹田津字小高島 |
竣工 |
不明 |
延長 |
12mくらい |
国土地理院発行 2万5千分の1地形図 「竹田津」
岬の突端に小さな隧道が隠れていた。
一気に記憶が中学校3年生の時に遡る…
「確かにオレはここを通っている。」
「大高島の友人宅に遊びに行った(チャリで20km走って)」
「ガタガタ道を通ったが、隧道を見たような気もする。」
「東京ラブストーリーの最終回の翌日だった。」
最後の情報から、1991年(平成3年)3月19日に僕はここを通ったらしい。
蘇ったはいいが、どうも役に立たない記憶だ。
反対側に回ってみる。隧道の手前の白い道がかつてのガタガタ道路だ。
あー!思い出した。これ見たわ。中に漁師が網とか放り込んでた。
どうも国見町に住んでいると、隧道なんて「あって当たり前」なんで
この程度の隧道も記憶には残らない傾向にある。
小高島隧道(仮称) 大高島側坑口
車に乗せていた古地図ファイルブック(なんでそんなん乗せてんだ)で
古地図をあたってみるも、この隧道、過去一度も5万分の1地図に載せられていない。
いや、わかります。そんな隧道たまにありますんで。
とにかく地元によって掘られ、長く使われていたのだろう。
中は素掘りで、この地域ならどこにでもあるような礫ボコボコの隧道。
長さは例によって歩測で測って12mといったところ。
※歩測:自分の歩幅を事前に計測しておいて、現地を歩いてその長さを測る方法。
これにコンパスで進行方向を測ることを加えることで地図を作ることが可能。
ちなみに管理人は足の長さが(中略)ので、一歩=0.7mで計測している。
この小さな隧道の発見が、「エキサイティングロード高島」の始まりとは思ってもいなかった。
続きに行く→
←国東半島巡りTOPへ
2008.6.1
|