特設ステージNo.3
チギリメン隧道
探検隊チギリメン隧道に行く その2
明治24年完成のチギリメン隧道。
我々探検隊はまず西側、竹田津側坑口が事前情報どおり崩落していることを確認。
次は東側の旧上伊美村側からその本体の確認に向かった。
昭和24年測量 国土地理院発行五万分の一地形図「姫島」
昭和26年測量 国土地理院発行五万分の一地形図「鶴川」
いったん西の櫛海側から妙見隧道をぬけ、いったん県道31号線に入る。
そして、旧大分往還近くの分岐点を尾根に向かって曲がる。
ちなみにチギリメン隧道、現代の地図にはもちろん描かれていない。
■上伊美側アプローチ■
さて、幼少より通知表には「忘れ物が多い」と書かれていた管理人。
ここまで一枚も写真を撮っていないことが判明。
もうすぐソコが目的地だぞ?
デジカメなんだから枚数気にせずにちゃんと撮れ。自戒。
細い山道を走ると、途中で車一台突っ込める平場があった。
そしてその平場は、現在はヤブながら、そのまま奥につながっていたような感じだ。
つまり道だった…。
道だった?
うん、なんか切通しっぽくなってるね。両側に石垣あるし。
ってか、もうすでに雰囲気というか、むしろ妖気すら感じるんですが…
ほどなくして妖気発生源を視認…
チギリメン隧道 伊美側坑口
これまで「この道を行けば→」でレポしたどの隧道よりも…キテル。
なんせ、自身初めての「閉塞隧道」。
二人で来てるのに既にビビリの入る管理人。
「入らなきゃいけなんだろうか?」
チョメ氏に目で聞いて見るが、
「じゃ、行こうか。」
行くんである。
こちらの坑口は少々崩れてはいるが、洞窟の入り口としては立派なものである。
掘りぬいた礫も苔むして、あたりは湿っぽい。
この洞窟にわざわざやってくる変わり者を、いつでもこの冷蔵庫が迎えてくれる。
大体、なんでこんなトコまで持ってくるんだ。他にあるだろ(不法)投棄場所。
(後日追記:眠かったからって何書いてんだオレ!不法投棄はダメだぞ!)
さすが閉塞しているのがわかっているだけあって、何も見えない。
普通我々がどんな廃隧道にいても感じる「風」が一切ない。
感じるのはコウモリの気配だけ!
ええ、たくさんいましたよ。下は至るところに糞が堆積していましたよ。
埃っぽいし臭いし…
ちなみにコウモリの糞はウサギのソレとおなじ匂いがするよ。
豆知識。
振り返ってみる。
進んでみる。
振り返ってみる。
もう説明とかいらないんじゃないだろうかとも思える状態。
写真で感じてください。
よく考えたら、現役時代もこの状態だったわけで、
舗装もなければ覆工もなく、もちろん照明もない。
こんなとこ通って「交易が盛んになった」っていうんだから、
たいした度胸してるわ117年前の人たち…。
で117年後の人たちはというと、
て「どうしましょ?この先潰れてんのは確実なんですけど」
チ「そうやねえ…、まあ結果分かってるしねえ」
て「…」
チ「…」
コウモリ「パタパタパタパタ」
て「ほ、他にも隧道あるんで案内しますよ(汗)」
閉塞地点の写真は他の方のサイトで見たことがあったn(中略)
生還!
チョメさんはまだまだ行けそうだったけど、
ヘタレが約一名いたんでしょうがなく出てきた。
とりあえず、大物一丁上がり!
でいいんですよね?
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2008.7.21
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